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愛しのルイス&フィーゴⅡ

JRT(ジャックラッセルテリア)フィーゴとルイスと飼い主のこと。

フィーゴの再検査結果と内視鏡異物除去

今年の4月の健康診断でフィーゴの肝臓の数値が高く出ていました。

ALT(GPT) (肝壊死・肝炎・リピドーシス) 10~100までのところが 230

AST(G0T) (肝疾患・心筋・骨格筋の壊死)  0~ 50までのところが  85

その時に重篤な数値では無いけれど、1ヶ月後に再検査をと言われました。

5月18日 同じ病院で再検査をしました。

ALT(GPT) (肝壊死・肝炎・リピドーシス) 10~100までのところが 240

AST(G0T) (肝疾患・心筋・骨格筋の壊死)  0~ 50までのところが  78

その時に診て貰ったのは前回と違う先生でした。

言われたのが、おやつもやめてフードだけにして1ヶ月経っても数値が変わっていないのはおかしい。

レントゲン、エコー、そして今日すぐには出来ませんが予約を取って

お腹を切り肝臓の細胞をとって精密検査をしましょう。でした。

その日は私は一人で病院に行っていたのでそんな事は主人と相談してからしか決められません。

そんなに急を要する数値なんですか?って聞きました。

先生曰く、原因を調べるにはそれしか無いとの事でした。

その日はレントゲンだけ撮って貰い、肝臓が小さい気がしますね~と不安な事を言われて帰りました。

小さいからどうなんですか?って聞きましたが、明確な答えは帰って来ませんでした。

家に帰ってフィーパパに言ったら、数値が急にあがったりする事は人間でもあることや。

そんなお腹を切ってまでの検査が本当に今のフィーゴに必要なんか?って。

グッタリしたり食欲が無かったり、吐いたり下痢をしたり等は全く無くていつも通りの元気なフィーゴ。

私も同じ気持ちでその病院には行かず、違う病院を探してみようと思いました。

そして自分なりに調べて肝疾患の子に良いと言われるフードに変えてみました。


新しい病院。何処が良いのか。

そんな時に、ご近所でもあるワン友さんのソル・エビ家にフリスビーの練習会で会いました。

フィーゴの状態を言って、何処か良い病院は無いかなって相談しました。

そして教えて貰ったのが今回、フィーゴがお世話になった病院です。



本当は7月の23日に予約を取って新しい病院で検査を受ける予定でした。

でも急遽、その病院にお世話になる事になりました。

314_20110721095500.jpg
先日行ったみのずみのキャンプでの事。

温泉街に美味しそうなトウモロコシが売ってた。

ダッチで茹でたら美味しいだろうなぁって思って2本買いました。

サイトに戻っておやつ代わりに食べた時の事です。

いつも読ませて貰ってる方のブログで同じジャックの子が美味しそうに

トウモロコシをかじって食べている写真が載っていました。

それが頭の片すみにあって、犬ってトウモロコシを食べても良いんや。

今日はキャンプ。ずっとおやつも買って無いし、あげてない。(フィーゴにもルイスにも)

少し食べさせてあげようって思ってしまった。

フィーゴもルイスも私達の食べ残した部分をネズミさんがかじるみたいに上手に食べてました。

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フィーゴはよっぽど美味しかったのか、かじる感触が良かったのかとても執着していました。

もう終わりやでってフィーゴからトウモロコシを離そうとした瞬間、

フィーゴがトウモロコシを奪ってしまって自分の両前足で上手に縦向きにして端っこの部分を口に。

シャキッ!って音がして慌てて口の中を見たけれど何も見えず。

トウモロコシの先の部分を飲み込んでしまいました。一瞬の事でした。


食べちゃったで。でもフードにもトウモロコシって入ってるよね。

もしかしたら、実の部分だけは人間用にして芯の部分だけ砕いてフードに混ぜてる事もあるかも知れない。

きっと消化して出てくるよ。

その時は安易に考えていました。丸呑みしたのが気にはなっていましたが。


翌朝、テントの中でフィーゴが胃液を吐いていました。

川遊びでお水を飲みすぎて胃が荒れたかな。ってまだその時も大して気にして無かった。

元気だったし、その日は雨だったので吐いた後もテントの中でルイスとしこたまボールで遊んでいたので。

その日はもう吐きませんでした。

キャンプから帰って翌朝の5時の事。(いつも5時には起きています。)

フィーゴが急にまた吐きました。今度は前夜に食べたフードも一緒に沢山吐いてました。

もしかしてやっぱりトウモロコシが原因?

ネットで犬 トウモロコシの芯を食べると検索してみたら。

とても怖い事が沢山書いてありました。

犬がトウモロコシの芯を食べてはいけないとは二人とも知りませんでした。

絶対に消化はしないトウモロコシの芯。

それが胃の中に何ヶ月も何年も入っていて胃が荒れてしまって

ずっと吐いていてもトウモロコシの芯が原因だと気付かなかった飼い主さんも。

もし腸に流れてしまったら、長い腸の何処かで芯はひっかかってしまって癒着して腸捻転をおこしてしまう。

とても犬は苦しむそうです。人間でも腸捻転なんておこしたらのたうちまわります。

それを読んで血の気が引いた私達です。でもその日はどうしても仕事が休めない。

もしかしたら自分で吐き出してくれるかも知れない。

ウンチと一緒に出してくれるかも知れない。

ウンチはいつも通りの良いウンチで。出る度にその中に芯が出ていないか探しました。

でも出て無かった。


幸い、吐くのはおさまっていたのでケージに入れて出勤しました。

私は職場が近いのでお昼休みに家に帰って様子を見ました。

吐いて無い!大丈夫みたい。って思ったのもつかの間。

仕事に戻ろうした時にフィーゴがまた胃液を吐きました。

後ろ髪を引かれながらも仕事に戻って5時に勤務が終わってすぐに家に帰りました。

フィーゴは元気に待っててくれました。

いつも通り、美味しそうにフードを食べてました。

でもいつもと違った事もありました。

息がすごく臭くなってた。 

そして普段、自分からお水をお飲もうとは滅多にしないのに良くお水を飲んでいました。


教えて貰った病院に電話をしました。

正直にトウモロコシの芯を食べさせてしまった事を言い、吐いている事も言いました。

そして院長先生で予約を取って貰い、病院の日は朝から絶飲、絶食です。

レントゲンを撮って、内視鏡検査をして、それでも取れなかったら開腹手術だと言われていました。


いつも通りに朝の5時に起きるフィーゴ。ご飯は?って顔をして私をずっと見てました。

でも今日は駄目なんやよ。ゴメンね。って言いました。

ルイスには隠れてフードをあげましたが、食べたあとのルイスの口を臭ってご飯の時間や!

って急いでキッチンに行ってひたすら待ってるフィーゴを見るのも辛かったです。

病院の日は吐く回数が多くなって来てました。

でも良く寝てくれていました。吐いてばかりだったのでしんどかったのかも知れません。

その日は私は休みで夕方4時の予約時間まで何をして良いのかもわからず。

一緒に寝ようかと思ったけど眠れず、キャンプの日記を書いてました。

もしかして最悪、開腹手術になったら。色んな事が頭をグルグルまわっていました。

楽しかったキャンプの事を日記に残しておく事で自分は少し救われていました。

フィーゴはとても辛かったのに情けない私です。



そして仕事を早く終えて帰って来てくれたフィーパパと一緒に病院へ。

フィーゴは久しぶりに私達を独り占め出来るのが嬉しいのかいつも以上に喜んで歩いてました。

これから行くのは病院なのに。



先生の問診があり、飲み込んでしまった芯の大きさを聞かれました。

食欲も無いでしょ?って聞かれ、それが食欲は普段通りありますと答えたら先生はとても驚かれていました。

飲み込んだ物が芯なだけに自然に今まで出て来なかったので内視鏡をするしか無いと言われました。

自分達で調べた通りの怖い状態を言われました。

今まで行っていた病院の血液検査の結果を持って行っていき、肝臓の数値が高い事も言いました。

自分たちがその病院に行かなくなった理由も言いました。

すぐに開腹して細胞をとる事を今の先生はとても驚いていらっしゃいました。

そして肝臓疾患、腎臓疾患、膵臓疾患の場合も吐いたりする事はある。

血液検査とレントゲンから始めます。との事でした。

問診の時にも色んな質問をしました。抗体価検査のことやワクチンの事。他にも沢山しました。

忙しいのに。院長指名の患者さんは沢山待っているのに、全く嫌な顔をせず、

私達の質問に丁寧に答えてくださり、納得が出来る答えを返してくれました。

ご自分の信念をしっかり持って。

そして“フィーゴ!行くで!”ってリードを持って治療室に連れて行ってくれる先生の後ろ姿を見て。

怖がらずに先生と一緒に歩くフィーゴを見て。

今回の事はこの先生に任せようって思えました。



血液検査の結果は肝臓もどこも悪くありませんでした。全て正常値。

本当なら血液の再検査を受けて良かったねって終わるところだったのに。



レントゲンにはうっすらと黒い影が映っていました。

これかな?って先生がフィーゴのお腹を触って何かあるって言われた部分と同じ場所でした。

腸の入口です。

次に内視鏡の検査になりました。

内視鏡を入れて、胃の中を見て、細いワイヤーを入れて芯を掴んで胃から取れたら良いのだけど。と先生。

私達に内視鏡の検査は一緒に入って貰いますとも先生は言われました。

この病院では内視鏡の検査の時は飼い主は立ち会う事になっているそうです。




麻酔が効いたのでオペ室に入って下さいと呼ばれました。

手術台の上に大きな口を開けて横たわるフィーゴ。

手には管がいっぱい付いています。

オペ室に入ってその姿を見て私は言葉にならない声を出してしまいました。

でもしっかりしなければ。こんな原因を作ったのは私達。

フィーゴ、一緒に頑張ろうね。ゴメンね。ゴメンね。って何度も口から出ました。

そして内視鏡の検査が始まって。

食道を通り、胃の中にカメラが入りました。

すぐには見つけられなかった。朝から絶食だったけど、まだ胃の中には食べた物が少し残っていました。

無いなぁ。もっと奥に行ってみようと先生。

あった! モニターに大きな芯がくっきりと映ってました。

とてもビックリしたのが、トウモロコシの実は全部食べていたのにまた黄色い実がついてた。

胃の中で端っこの白い実が育ったのか?わかりません。

腸の入口を塞いでました。

それを先に胃の中にひっぱり出す事から始まりました。

それはすぐに出来たんですが。

細い数本のワイヤーを絞めて芯を掴むのだけど、途中でワイヤーが外れてしまう。

胃の入口もすぐに閉じてしまう。

先生も二人の助手さんもそれは一生懸命に処置をして下さいました。

せっかくワイヤーで掴めてもトウモロコシの実が芯から取れてしまってワイヤーが緩んでしまう事も。

4回繰り返しました。

途中で私はフィーパパにしがみつかないと立っていられない事もありました。

神様。神様。どうかお願いします。と手を合わせながら見ていました。


先生があと1回やっても良いですか?これで無理なら開腹しますと。

何回でもフィーゴが大丈夫なら出来るだけ口から出してやって下さいって心で思いました。

フィーパパは5回目が失敗したらもう1度お願いしますと言うつもりだったそうです。

そして5回目。

やっとやっと芯をワイヤーがしっかり掴んでくれて胃の入口も抵抗せずに開いてくれて。

フィーゴの口から芯が出て来ました。内視鏡検査が始まってから1時間近く経っていました。

その大きさを見て私はまた愕然としました。

思っていた大きさより大きかった。

太さは一番太いところで10円玉位だと思っていたのが500円玉程。

長さは2センチはあったと思う。こんなに大きかったなんて。

トウモロコシの先端部分だから先は細くなってるけど太いところが・・・。

あれは絶対に自分で吐き出す事は出来なかっただろうと思います。

すでに腸の入口に詰まってしまっていたし。

もし腸に下りてしまっていても最後まで通過出来たかどうか。

麻酔を外して貰ってもう目を覚ましても良いのにフィーゴの覚醒は遅くて。

何度も何度もフィーゴの名前を呼びました。

ベロがいつもの何倍にも伸びて口から飛び出ていました。

それでも起きなかったので、お薬が投与されました。

しばらくしてフィーゴが目を覚ました。

ベロも普通に口の中に収まってた。

撫でまくりました。フィーゴの名前を呼び続けました。

フィーちゃん、お家に帰ったらご飯いっぱい食べようねって言いました。

先生はそうやね。でも今夜は食べれないけど元気になるんやでって。

先生と助手の方達にも何度もお礼を言いました。

涙が止まらなかった。



それから個室の待合室でフィーゴを縦抱きにして抱っこする様に言われました。

もしまた吐いてしまった時の逆流や気管に入ってしまったり肺炎を起こすのを防ぐためです。

フィーパパと交代で抱っこしました。

最初はグッタリしていたのに、段々、目にも身体にも力が出て来るフィーゴ。

じっとしていない状態に。いつものフィーゴだ。嬉しかった。

動けないなら座って抱っこじゃ無くて立って抱っこしろって。

まるで赤ちゃんの様でした。

それでもフィーゴの温もりが嬉しくて。

抱っこして誰もいなくなった待合室に出て外を見せたりしました。

フィーパパと交代しながら1時間ほど抱っこしていました。


去年の今頃、小さなぬいぐるみの耳を食べてしまって血まで吐いたフィーゴ。

あの時にこんな事は絶対に無い様にと誓ったのに。

あの時以上にフィーゴに辛い苦しい思いをさせてしまいました。

飼い主として守ってあげないといけない立場なのに。

ネットで調べている時にどこかの病院の先生の言葉を見つけました。

一度やる子はまた同じ事をする。次が無い様に飼い主は細心の注意を払う様にと書いていました。


これからの季節、屋外、屋内を問わずトウモロコシを人間が食べる機会も増えます。

私達の様な事は無くても、ゴミ袋に捨てたと思ったトウモロコシを拾って食べてしまう子がいるかも知れない。

まさか。まさかって事がまた私達に起きました。

まさかフィーゴが私達の手から奪ってまで食べるなんて。

絶対に大丈夫なんて事は無いってこれからも常に頭に置いていないと。

もうこんな思いはしたくないし、フィーゴにもルイスにも苦しい思いをさせたくない。


家に帰れたのは病院に入ってから5時間ほど経ってからでした。

その間、ルイスはずっとご飯も食べずにケージで待っててくれました。

フィーゴはまだご飯を食べれないので先に私が家に入ってご飯をルイスにあげようと玄関をあけたら。

いつもは黙って待ってるルイスなのに泣き叫ぶ様な声で私を出迎えてくれました。

寂しかったね。ルイスもゴメンね。


内視鏡の検査、処置に立ち会わせて貰って良かったです。

あれだけ頑張って貰ってもしも取れていなかったら納得して開腹手術に応じる事が出来たと思います。

今回、開腹せずに内視鏡で取れた事も本当に良かった。

フィーゴの負担も開腹するよりは減りました。

病院との相性は人間でもあると思うけれど、病院によってこんなに対応が違うんだとも思いました。


そしてこんな事はもう本当に二度とあってはいけない事だと思っています。

今回の治療費は全て合わせて7万1千円でした。

高い勉強代にはなりましたがフィーゴの痛みや苦しさに比べたら。

フィーゴ。頑張ってくれてありがとう。




信頼出来る先生を紹介してくれたソルエビ家に感謝。

何かあった時に電話で話を聞いてくれる友達に感謝。

すぐに吐いて調子が悪い事を教えてくれたフィーゴに感謝。

処置にもずっと頑張ってくれたフィーゴに感謝。

その日のうちに家に帰れてフィーゴとルイスと一緒に眠れる事に感謝。

翌朝からご飯を嬉しそうに吐かずに食べてくれるフィーゴの姿を見られる事に感謝。

普通である事。普通の幸せをもう一度、思い出させてくれたフィーゴに感謝です。


ずっとこの普通の幸せを手にしていたいなら自分達がもっとしっかりしないといけないとって痛感しました。


治療をして貰った翌朝からフィーゴはご飯も少しずつに分けられているけれど、美味しそうに食べています。

吐いたりもせず元気にしています。

息も臭く無くなりました。

ご飯のチャンスは絶対に逃すまいとフィーゴは寝転んでいても目は私を追っています。

ルイスと一緒に珍獣みたいな声を出してじゃれ合っています。

フィーゴは元気にしています。






日記を書く事で心配をかける事になると思い躊躇しましたが。

自分達が楽しかった事だけで無く、反省したり失敗したりした時もちゃんと残しておこうと思いました。

でももうこんな失敗は書く事が無い様に、これからも彼らの無垢な瞳を大切にします!


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